2012/01/11

I wanna try!

一度きり。期限は30日間。

世界で一番ジャーナリストに厳しい国へ。
目的は、あの山を滑り下りる事。

9月頃。そこに「行く事」を心に決めてから、
大使館や現地の方と数ヶ月のやり取りを経て、遂にビザが下りました。
しかし、このやりとりの中でも、刻々とイランの情勢が悪化しています。
現地からのメールの内容は全て公開出来ない程の厳重な内容で。
飛行機に搭乗する瞬間まで考えて下さい。との事。
日増しに恐怖心が増幅しています。

誰もが知ってる簡単な現状で言うと、
観光客が街中で撮影をしていても、スパイ容疑で拘束軟禁、
保釈金数百万円は当たり前。
先日、イランのデモ隊がイギリス大使館を襲撃しイギリスの経済制裁も開始。
僕のパスポートにはイギリスのハンコが数十個もあるのに...
9日、発表されたニュースではアメリカのジャーナリストがスパイ容疑で死刑。
ここ最近の濃縮ウランや核兵器問題...
それだけでも十分厄介なのに、僕が滞在する期間にイランの革命記念日があり、
過激派勢力の銃撃戦を伴う衝突が予想されると。

昨日には全ての銀行が凍結...
この2〜3日で更に悪化傾向...(2012.1.11現在)

お酒と女の子を愛する僕にとって、最大の試練は、
イランでは、酒=死刑執行だという事。

海外ジャーナリストの友人達は、
「今は危険すぎる。絶対に行かない方がいい」
「Akiは2週間も酒を我慢出来ない」という人がほとんど。
「でも、Akiは行くんだろうな。」と皆、僕の事を分かってらっしゃる。

神の御名において、という最終確認や、残された家族への承諾書へもサインし、
ビザを取りましたが、関係者やガールフレンド、打ち明けた全ての人の反応は、
「え?イラン?」「何考えてるの?」「死にに行くの?」

ビザがあっても、まず、あれだけのカメラ機材を持って無事入国する事が難関で、
もし、入国出来たとしても、どこまで撮影出来るかへの挑戦でしょう。

そして、もし滞在中にアメリカに癒着した日本がイランに更なる経済制裁を始めたら...

でも。
僕は、男の子だから。トライするわけ。
Boy's Don't Cry! Boy's Don't Cry!!!

あと2週間で。
イラン/テヘランのピーク3,800mへ。
何か、ちょっと、、
会っておきたい人に会いたい気分。
これも、僕の表現。

アムステルダムの裏通りで窃盗団に襲われた時、絶対にカメラを離さなかったら、
カメラを持った腕ごと切り落とされそうになったけど。ホラ。この通り!
僕は絶対に戻って来るよ。ダーリン : ) smile!